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1347. 自由論 [学校生活から]

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                         J.S.ミル(1806-1873年)
自由論
 授業でJ.S.ミルの自由論をやりました。これは、「シートベルトを締めるか締めないかは、あくまでも当人が決めるべき事で、他人が口出しすべきではない」という考え方です。個人の自己決定権を何より尊重する思想で、次のようにまとめられます。

①判断力のある大人なら、
②自分の生命、身体、財産に関して、
③人に危害を及ぼさない限り、
④たとえその決定が当人にとって不利益な事でも、
⑤自己決定の権限を持つ。

 「人に迷惑をかけなければ、何をやってもよい」という考え方にも通じます。(No.314)「これは正しいだろうか?」という質問をしてみました。具体例として、昔教員研修会で聞いた例を出してみました。

 「放課後、誰もいなくなった教室の中で、男子生徒の膝の上に女子生徒が座って楽しそうに話をしていました。あなたが偶然その現場を見てしまったらどうしますか?」

 講師の回答は、「『そういう事はアメリカでやりなさい。日本はまだそういう文化ではありません。』と指導する。」でした。すると一人の生徒が手を挙げて答えました。

「なんで鍵かけないの。」

 思わず笑ってしまいましたが、今時の皆さんの感覚としては、この指導の方がピッタリ来るんでしょうかね?高校生の発想は、私の頭へのホントいい刺激です。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 捜し物は、なかなか視界に入ってこない。  (T.M.)

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