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1269.模擬裁判 [学校生活から]

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                             キボーキアン博士

 残りあと一回となった本日の倫理の授業で、生徒から希望のあった模擬裁判をしてみました。テーマは以前取り上げた「キボーキアン博士の自殺装置」(No.214)。全員で資料の新聞記事のコピーを読んだ後、検察官側と弁護士側に分かれて議論に入りました。

 被告人のキボーキアン博士は、安楽死で自殺できる装置を考案し、それを希望する終末期の患者に使用させた自殺幇助罪で起訴された人物です。前回ほどの白熱した議論にはならなかったものの、興味深いやり取りがあったのでご紹介します。

 弁護士「この装置を使う人には事前に臓器提供カードにサインしてもらい、死後に健全な臓器を移植希望者に与えてもらえれば、社会的にも有益だ。」
 検察官「血管注射で心臓発作を起こす薬を入れた体は、どの臓器も毒物で汚染されているはず。そんな臓器は提供された方が迷惑。」

 弁護士「自殺したいという人は、どんな手段ででも自殺する。列車への飛び込み等は多くの人に迷惑をかけるが、この装置なら迷惑は最小限ですむ。」
 検察官「使わせた翌日にも新薬が開発されたら、結局周りの人々は心理的に大きな迷惑をこうむる。人間の狭い知識による判断で自殺を許容すべきではない。」

 今回は、検察官側が一枚上手でした。ちなみに私は、痛みさえ緩和してもらえれば、自然死を選びます。自殺はしません。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 相手を傷つける事は、一番自分を傷つけてるんだよ。 (春)

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