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1242. 松本サリン事件 [宗教的感覚]

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         被害者なのに犯人にしたて上げられた河野義行氏

 死者8人・重軽傷者約600人を出したオウム真理教の松本サリン事件から、今年で25年目になりました。事件の被害者で、妻をサリンの後遺症で亡くした河野義行さんへのインタビュー記事を読みました。

-サリンでご自身も被害に遭う中、長野県警や報道機関からは犯人扱いされれました。
「死を意識しました。視力異常で見るものの像が流れ始め、吐き気がして立っていられませんでした。警察からは『犯人はお前だ』と自白を強要され、自宅には無言電話や脅迫の手紙が沢山来ました。」
-中学生と高校生の3人のお子さんには、苦境をどう受け止めようと話したのですか?
「子供には『人は間違うものだ。間違えているのはあなた達の方だから赦してあげる。そういう位置に自分の心を置こう』と言い聞かせました。意地悪する人より少し高い位置、赦すという場所まで心を引き上げようという事です。悪い事はしていないのだから卑屈にならず平然と生活しようとの思いでした。」
-恨みたい気持ちはないのですか?
「どれだけ恨んでも過去は変えられません。恨むという事は途方もないエネルギーを要しますが、何もいい事がない。不幸の上に不幸を重ねる行為です。そんな事をあえて自分から選ぶ必要はないでしょう。ある意味、これは損得の問題です。」

 先日のガラルダ神父の言葉(No.1239)と重なりました。達観した河野さん、凡人の私と同じ69歳です。

**  高校生のコトバ **************************

狂歌 : 夏まつり 昨年友と 見た花火 今年も隣に その友がいる  (森のくまさん)

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