974. 医療機器

         　　　　　　　        これが画像診断に用いるＭＲＩです。

　医学部を志望する学生がいなくなりそうで、心配です。

　千葉大医学部が、癌の初期兆候を見落とし二人の患者を死亡させたと、謝罪しました。ＣＴスキャンやＭＲＩといった微小な画像データを表示できる医療機器が開発されたため、医師には鷹のような鋭い目と蜘蛛のような繊細な指先、そしてダビンチのような博識が求められています。大変ですね。

　大変失礼な表現で申し訳ないのですが、もしこれらの機器が発明されていなければ、この患者さん方は天寿を全うしたと呼ばれた方々でした。しかし優秀な医療機器が出現したおかげで人々の延命への欲求も膨らみ、それが医師の仕事量と日本の医療費を増やしてきています。人間の生活を快適にするはずの科学技術が、人間の悩みを増やしているのです。

　看取り士の柴田久美子氏は、「死期が近づくと誰でも先祖のお迎えを見る」と語っています。私達は、お迎えが来た時に「さよなら」をするのが自然で一番いいのではないでしょうか。私自身、高齢の母がいるので心中複雑なのですが、高齢者への医療は痛みの除去と予防を原則とするのがいいと思っています。何とも難しい問題です。

〇千葉大学医学部のニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180608/k10011469061000.html

〇柴田久美子さんについて
http://www5c.biglobe.ne.jp/~izanami/kaminohado/010murayamasakon.html

**　高校生のコトバ　**************************

川柳 : 部活無し　疲れて遊ぶ気力無し  (A)