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411. 謎 [宗教的感覚]

名言 : 親の自慢話はずいぶんと美化されていることが、帰省して分かる。 (モンタナ)

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 長崎県の禅心寺の金子真介住職は、 かつて口の中にできた腫瘍を取る手術を受け、 現在左側のほっぺたの内側は歯も歯茎もない空洞状態です。 手術後しばらくは、 話をしようとしても舌が無くなった歯や歯茎を探して、 うまくしゃべれなかったそうです。

 すると執刀医が、 「無くしたものにこだわらず、 今ある右側をもっと生かしなさい。」 と忠告してくれました。 「そうだ、 私にはまだ右側の歯と歯茎があった」 と気づき、 そこに深い幸せを感じたそうです。 金子氏は 「苦しみの自覚がないと、 喜びの自覚もない」 とおっしゃいます。 その通りだと思います。

 ところで、 私は人生の中で本当に苦しんだ記憶がありません。 でもこの上なく幸せです。 はたしてこれで死んだら、 本当の喜びを知らずに死ぬ事になるのでしょうか。 それともこれも十分幸せな事なのでしょうか。 「自覚」 という主観的な心のあり方は、 他人のそれと比べられないだけに、 謎のままに終わりそうです。


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