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229.マルセル・マルソー [思い出話]

川柳 : 一夜漬け 成し遂げ満足 のち後悔   (え)

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マルセル・マルソー
 20年前、 フランスのパントマイムの大御所マルセル・マルソーが仙台にやって来ました。 私は、 その最終日の公演を見る事が出来ました。 音楽の無い舞台からは、 キュッ、キュッというマルソーの靴音だけが聞こえてきます。 そしてその内容は、 実に素晴らしいものでした。

 何もない舞台の上に、 私の想像力が扉、ガラス、綱、壁などを創り出し、それらがはっきりと見えてくるのです。 理性では 「ない」 と分かっていても、 想像力がそれを上回ります。 圧巻は最後の 「お面」 という出し物。 お面作りの職人が色々なお面をとっかえひっかえかぶっている内に、 笑顔のお面が顔から取れなくなるというものです。 私達観客には、 にこやかな笑顔の中にあせり、 怒り、 悲しみがちゃんと見えるのです。 顔は心を映す鏡とばかり思っていた私は、 何とも不思議な気持ちになりました。 彼のおかげで、 私は人間の持つ想像力のすごさに気づかされました。


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