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186. 女子生徒 [宗教的感覚]

どどいつ : 金も欲しけりゃ 名誉も欲しい 代わりに背など 縮んでよい    (ファーファ)

女子生徒
 新聞に載っていた、 中学校の教頭先生のコラムです。

 授業時間中、 突然職員室の扉が乱暴に開き、 体育の教師が一人の女子生徒を従えて入ってきた。 ドカッと椅子に座るや 「『それで?』とは何だ!」 と叫んだ。 どうやらその生徒は授業中に注意され、 「それで?」 と口答えをしたらしい。 私は体罰が出ないかハラハラしていた。 十五分程説教した後、彼は 「帰れ」 と言った。 彼女が戻りかけた時、 彼の向かい側の席に座っていた若い数学教師が、 「○○さん、 ちょっと。」 と彼女を呼び寄せた。 そして言った。 「私は今、 あなたが叱られるのを自分が叱られる思いで聞いていました。 昨日私が注意した時も、 あなたは同じ事を言ったね。 その時私は何も言わなかった。 そのせいで、 今日はあなただけでなくもう一人の同僚にまで嫌な思いをさせてしまった。 …申し訳なかった。」 その時、 女子生徒の目からポロッと涙がこぼれた。 私は、その涙が先の体育教師にも大きな教育的効果をもたらしたと感じた。

 キリスト教で言う「罪人(つみびと)の自覚」が、 確かに人を動かすと感じたコラムでした。


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