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1781. 公平 [雑感・気づき]

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                             相田みつを氏の書

 故相田みつを氏が生前に語ったお話を聞いて、考えさせられました。相田氏と僧侶の武井哲応老師との会話についての話です。

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 ある日武井老師が
「お寺の住職は、檀家の方々に公平でなくてはならぬ。」
とおっしゃった。私が
「公平とはどういう事ですか?」
と聞くと、
「住職の公平は、世間の公平とは全く別だ。」
とおっしゃる。
「どう別なんですか?」
と尋ねると、
「世間の公平は、商売人で言えば、たくさんお金を使った人には丁寧に対応し、そうでない人にはぞんざいに接する。一方寺の住職の公平は、お布施が多かろうが少なかろうが同じように扱う、と思うだろうが、実はそうではない。」
私が考えていると、
「寺から墓参の人々を眺めていると、お布施の少ない人はおどおどしながら入って来る。井戸の水までそっと控えめに注ぐ。お布施の負い目が態度に出ている。一方多額の寄付をした人は、この寺は自分の顔で持ってるといった尊大な態度が見てとれる。尊大な人にお世辞など使う必要はない。私は、お布施に負い目を感じている人ほど、丁寧に応対しているつもりだ。住職が公平に扱っていると思うようじゃだめだ。『お布施が少なくても住職は公平に扱ってくれる』と、受ける側が公平感を味わうものでなければ真の公平とは言えない。」
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 教員にも、劣等感や負い目を感じている生徒が愛情を注がれていると感じる姿勢が求められているんですね。生徒一人一人を丁寧に観察する必要性を教えられました。

** 高校生のコトバ ***************************

どどいつ : 期待のし過ぎは 裏切られると 知ってほどほど ちょうどよい  (H)

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