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1326. 毒親の介護 [地歴公民科]

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                               石川結貴氏

 いわゆる「毒親」が要介護になったら、子供はどう向き合うべきか。この難問について、『毒親介護』の著者の石川結貴氏が語っていました。

 毒親のせいで破滅する位なら、自分の人生を優先させて構わない。「捨てるか、関わるか」の見極めが大事。迷っている場合は、地域包括支援センターを訪ねて親がどんなサービスを受けられるかを確認し、自分と親との関係を包み隠さず伝え、その上で決断する。

 「捨てる」のであれば、自治体や同センターを通して介護サービスを含む各種手続きをしておく。単純に介護を放棄すると保護責任者遺棄罪に問われる。今は子供の世話にならなくても、医療や介護は受けられる。もし「関わる」と決めたら、「月3万円の援助まで」など関わる範囲をあらかじめ想定し、できる事とできない事を整理しておく。

 精神的・経済的に親を最後まで看取る余裕がなければ、公的機関にお願いする事も可と読み取りました。しかし石川氏は、捨てる事を積極的に推奨しているわけではないと言います。「結局介護をした事への救いは、自分の中にあるんじゃないかと思うんです。『やっと死んだ』ではなく、『私なりに頑張った』と思えたら、その後の人生が変わってくると思うのです。」と。

 死にゆく人への姿勢は、その後の自分の人生に「誇り」や「心残り」など様々な感情を残します。自分で自分を褒められる人生が送れたら、最高ですね。
                                        
○石川結貴氏についての記事
https://news.yahoo.co.jp/feature/1649

** 高校生のコトバ **************************

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コメント 2

いっぷく

親にも色々いますからね。
「毒親」という言葉で、堂々と発信できる時代になったのはよかったと思います。
家父長的家制度では、親絶対、長子優先で、それを民法が変わっても引きずり、親への不満は許されず、親孝行という道徳を押し付けられるという親子・家族関係の中で、威圧され干渉され人生を翻弄された人はたくさんいます。そういう被害者の子供の批判や愚痴を、親不孝などというそしりで水をかけずに自由に言える風通しの良い世の中にしてほしいですね。
ただ、公的機関は毒親のすべての面倒をみてくれるわけではありません。介護サービスを使う手続きも子供がしなければなりません。いきおい介護は押し付けた者勝ちのようになってしまうので、現実の課題は山積です。
by いっぷく (2020-05-15 15:11) 

サボテン

いっぷく様、
 「親の子殺しより、子の親殺しの方が格段に重い」という刑法200条がなくなり、封建的道徳の一角が大きく崩れました。しかしまだ、遺産相続の妻の取り分や長男の嫁の舅・姑に対するあり方など、女性に対する世の中の厳しい視線は相変わらず残っています。平等社会の実現という理想は一朝一夕には行かないと思いますが、それでも努力は続けるべきです。その時、行く手をさえぎる困難をどう処理するか、ここに人生の醍醐味があるような気もします。釈迦に説法の生意気な意見、御赦し下さい。コメントありがとうございました。
by サボテン (2020-05-15 19:34) 

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