1314. 8割 [教育の話題]
新規採用された40年前、私は専門外の英語の教員という立場で山奥の高校に赴任しました。教科指導や生徒指導が手探り状態の私に、時々半分近くの生徒達が従わない事がありました。必要性を感じない教科を毎日2時間も聞くのですから、彼らも飽き飽きだったのでしょう。そこで夏休み後は一大決心し、内容を「新婚旅行で使える英会話」に切り替えて、何とかまともな授業に戻せました。
皆さんが多数の人に指示する場合も、一声で100%動くとは思わない方がいいと思います。私は全体に一声かけて60%、もう一声かけて残りの60%(合計84%)が動いたら、残りの16%は個別に事情を聞きながら対応します。
ここから、私は自分の目標の8割が達成出来たら「御の字(=ありがたい事)」だと思えるようになりました。世の中には、残りの2割にこだわって頭を悩ましている人の何と多いこと。友人関係、恋人選び、新車の購入、新築住宅、加齢に伴う体のコンディション、どれも8割達成できたら、十分幸せと感じます。
新任1年目の終わり頃、教えていた 2年生の女子生徒1人が私に、「先生が成長していくのが嬉しかったです。」と話してくれました。観音菩薩のようでした。
** 高校生のコトバ **************************
狂歌 : 忙しい そんな時こそ したくなる 最近してない 趣味の数々 (薄い文字)
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