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1132. エスノセントリズム [地歴公民科]

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                  聖墳墓教会の入り口の鍵

 日本の柔道のNPOが、イスラエルとパレスチナの子供達とコーチを日本に招待して、親善の合宿を開きました。始めは組むのも嫌がった子供達でしたが、合宿も半ばを過ぎるとすっかり打ち解けました。引率のコーチ同士も仲良くなり、最後に集合写真を撮ろうとすると、コーチ達が拒絶しました。「私達が一緒に写った写真がそれぞれの国に知れると、過激な人が何をするか分からないので、撮れません。」と。世界中が繋がった現代ですが、自分の民族や宗教以外認めないエスノセントリズム(自民族中心主義)の人がまだ多くいます。トランプ大統領など、むしろ政治指導者にそれが増えているようで心配です。

 エルサレムの聖墳墓教会の鍵は、800年前からイスラム教徒のジュデ家とヌセイべ家の二家族が共同で管理しています。それは長さ約30cmの大きなもので、ジュデ氏は「この鍵の管理は、イスラム教徒にとって大変名誉な事なのです」と話します。なぜイスラム教徒かというと、キリスト教と言ってもローマカトリックを始め多数の教派があり、それぞれが管理権を争いかねないので、中立な彼らに託したのだそうです。民族の知恵を感じます。実は、あのエルサレムでも、市民は宗教の違いを超えて仲良く共存しています。ここでは、国をまとめるはずの政治が、むしろ国を二分しているのが何とも歯がゆい限りです。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 人のいいところを見つけようとすると、自分も幸せになれる。 (E.M.)

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