SSブログ

970. 尺八 [雑感・気づき]

takkoku_01_l.jpg
            達谷窟毘沙門堂 ( たっこくのいわやびしゃもんどう )

 米国人の尺八の教授者ラルフ=サミュエルソン氏の演奏が、本日平泉町の達谷窟毘沙門堂でありました。ラルフ氏の演奏は深淵で、私達聴衆はまるで宇宙を漂っているかのようなトランス感覚になりました。いつか皆さんも是非聴いてみて下さい。

 全六曲を演奏し終えた時、最前列の老人が、「その尺八吹かせてもらえますか?」と頼みました。ラルフ氏は快諾しました。するとその老人は、これまた見事に吹き上げたのです。さらにもう一人も…。彼らは言葉は丁寧でしたが、私達の目にはまるで「外人の『道場破り』は許さんぞ」と立ちはだかっているかのように映りました。確かに彼らの演奏は、装飾音も高音も見事でしたが、私には宗教的な静けさを表現したラルフ氏の方がお堂の雰囲気にはピッタリ合っていた気がしました。

 達谷窟毘沙門堂の横には、源義家公が前九年・後三年の役で亡くなった敵味方の諸霊を供養するために弓で彫ったと言われる高さ33mの岩面大仏があります。そんな由緒ある鷹揚な場に、この老人達の狭小な愛国主義は全く不釣り合いで、見ているこちらが恥ずかしくなりました。ラルフ氏は尺八音楽を初めて西洋に紹介した人としても有名です。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 「あした暇?」 ダラダラするから 「用事ある」 (sj)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:学校

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

969. 体外受精971. 収入 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。