714. 紅白歌合戦 [地歴公民科]
審査員数と持ち球の数が隠されているため、分かりにくいNHKのサイト。
年末の紅白歌合戦紅組勝利の判定に、クレームが起きています。私は偶然、問題となった最後の「ボール判定」のシーンをしっかり見ていました。内容は以下の通りでした。
獲得ボール数 ( 投票者数 )
①視聴者審査:白2個 紅0個 (白420万3679人、紅252万7724人)
②会場審査 :白2個 紅0個 (白 1274人、紅 870人)
③審査員審査:白2個、紅9個 (白 2人、紅 9人) ※1
●最終合計 :白6個、紅9個 (白420万4955人、紅252万7733人)
紅組の勝利となりましたが、ボールの数 (6:9) と投票者数 (420万:252万) の比率は逆転しています。司会の二人もあっけにとられていました。「一票の権利」という観点で見れば、審査員「1」に対して会場審査員は「2000分の1」、視聴者は「673万分の1」しかない状態です。※2 事前の説明不足もあって、「相葉君がかわいそう」との声がネットでくすぶっています。
実はこれと同じ問題が、国政選挙の「一票の格差」問題です。参議院選挙では鳥取「1」に対して北海道は「5分の1」しか権利がありません。選挙区の区割りを変更すればいいのですが、それを、落選する事になるかもしれない当の国会議員が審議しているため、なかなか進まないのです。NHKも国会議員も、ぜひ国民的視点から公平な制度設計をしてもらいたいものです。
※1 ふるさと審査員として「タモリとマツコ」は二人で1個でした。
※2 ボールは2個でも勝者総取りなので1個分として計算しました。
** 高校生のコトバ **************************
名言 : この世で一番嫌いな日、夏休み最終日。 (ギョーザ)
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