356. G線上のアリア [学校生活から]
狂歌 : またテレビ 勉強したら と母の声 部屋にこもって 今度はラジオ (M.Y.)
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G線上のアリア
昨日勤務校で、 三年生のピアノ発表会がありました。 技術のうまい下手よりもその一生懸命さに心打たれた発表会でした。 ある一人の生徒が、 バッハの 「G線上のアリア」 をゆっくりと演奏しました。 私達聴衆は、 「止まるな…、 弾き間違えるな…」 とハラハラしながら聴いていました。 終了と同時に大きな拍手が湧き起こりました。
ところで、 彼女がゆっくりと弾いてくれたお陰で、 私は一つの発見をしました。 バッハのメロディの美しさです。 それは、 多くの楽器が競い合うオーケストラだと楽器の個性に隠れてクリアーには聞き取りづらいのですが、 ピアノだと実によく聞こえるのです。 「次はこんな音が来るかなぁ」 と予想してると、 それをはるかに超える美しい音が飛び込んできます。 時に左手の伴奏から。 至福の一時でした。 オーケストラがハーモニーの美しさを伝えるなら、 ピアノは旋律の美しさを素直に伝える楽器だと感じました。
この曲の二つの演奏を聞き比べてみて下さい。
オーケストラの演奏
https://www.youtube.com/watch?v=nZFFyWho6Q0
ピアノの演奏
https://www.youtube.com/watch?v=EPrKqbctx8U
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