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328. 飯場 (はんば) [思い出話]

狂歌 : 母出かけ 家事をみんなで 分担し 母の偉大さ 思い知る時  (M.S.)

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飯場 (はんば)
 大学生の時、 生活資金獲得のために一ヶ月間土木業の飯場でバイトをした事があります。 そこの親父さんは 「昔グレてた」 と言っていましたが、 当時でもなかなかでした。 背中と両腕に彫られた般若の入れ墨は、 堅気(かたぎ)になる時アセチレンバーナーで焼いたとかで、 ひどいケロイドになっていました。 布団は15人の所に12~3枚しか敷かれておらず、 良い場所をとるには早寝するしかありません。 大人でもおねしょする人が何人かいて、 隣になると大変でした。

 ある晩、 酔っ払って帰ってきたとび職の年寄りが、 私の隣で眠っていた自称 「詩人の卵」 の三十代の男の枕を蹴飛ばしてケンカをふっかけてきました。 手には 「しの」 と呼ばれる刃物を持っています。 すると 「詩人」 も枕もとの空のビール瓶2本を両手につかみ、 立ち上がりざまにパカーンと割って 「やるか」 と構えました。 飛び込んできた親父さんの一喝でその場は何とか収まりましたが、 私は震え上がりました。 危ない、 危ない。 皆さん、 仕事であれ何であれ、 お金より命が一番ですからね。


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