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144. 道徳 [教育の話題]

道徳
 道路で涙ぐんでる女子中学生を見かけたら、 声をかけてあげるべき? それともそれは、 よけいなお世話? 今の時代、 微妙です。 今日は少し長いのですが、 将来のお子さんの教育のために一緒に考えてみて下さい。

 小中学校で、 さ来年から道徳を 「教科」 に格上げする話が持ち上がっています。しかし、色々問題が見えてきます。 例えば、 小学校三・四年生の道徳の目標の一つに 「正しいと判断したことは勇気を持って行う」 というのがあります。 これを理解できても必ずしもそのように行動できない児童には、 五段階のどの評価がふさわしいのでしょうか。 国語や算数と違って、道徳の評価は人格判定に直結しそうで怖い気がします。 こう考えてみると、 道徳的な生き方を数値化する事は大変難しいと言わざるを得ません。

 そもそも人間は、 正しいと言われる事の全てができるわけではありません。 喫煙が自分や家族に良くないと分かっていても、 「分かっちゃいるけどやめられない」 のも人間です。

 また道徳的に正しいと言っても、  「やらねばならない事」 と 「やった方がいい事」 の間には大きな差があります。 飲み代に使う金があれば、 子供に辞書の一つも買ってあげた方がいいのは明らかですが、 これはあくまでも 「やった方がいい事」 の範疇内でしょう。

 さらに始めの質問のように、 正しいかどうかの判断が難しい場面も世の中には沢山あります。 これらの微妙な違いを読み取った上で子供達を正確に評価するとなったら、 先生方は本当に大変です。

 昔、私が尊敬する小学校の先生が、 「算数でも道徳を教える事はできる。」 とおっしゃっていました。 「どうやるの?」 と聞いたところ、 「四月に、 一年間の算数の授業の流れをきちんと説明し、 その予定通りに教える。 これも立派な道徳教育だ。」 とのこと。 先生でも親でも、指導者自らが手本となって、 生きる姿で子供達に教えるのが真の道徳教育なんですよね。

小学校の道徳の目標 
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/dou.htm


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