先生ありがとう。 (フリー画像より)

 職員室で仕事中、後ろの方の開け放しのドアから
「熊谷先生いますか?」
と呼びかける女子生徒の声がしました。向かい側の先生が立ち上がり、
「今、いらっしゃらない。」
と応えると、生徒は
「じゃあ先生でいいです。」
と言ったのです。先生が
「『じゃあ?』」
と聞き返すと、あわてて生徒は
「それでは先生でいいです。」
と言い直しました。その後、呼ばれた先生が廊下に出ると、再び生徒の声がしました。
「あ、来た。」(遠くに熊谷先生を見たようです。)

 突っ込み所満載ですが、皆さんならどこに問題ありと考えますか?当然「いますか?」は「いらっしゃいますか?」、「来た」は「いらっしゃいました」ですよね。次の「じゃあ先生でいいです。」は?これは「じゃあ」もさる事ながら、「先生でいいです。」が失礼です。完璧に上から目線なので、先生に許可を与える形になっています。正しくは、「先生お願いします。」です。

 ここでの大きな問題は敬語の使い方以前の「生き方」の問題です。常々、自分は多くの方のお世話になっているという意識があれば、「すみません」「ありがとうございます」「失礼します」を言わずにはいられないはずです。自分一人で生きている気になっていると、こんな言葉にその横柄さが出てしまいます。まずは日頃一番お世話になっている担任の先生に感謝の気持ちを伝える練習からしていきましょう。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 体育座りをすると、足の剃り残しが見つかる。  (萩風)