生徒達が家庭科実習で作ったお弁当

 床屋に行った翌日、教室に入ったら一人の生徒が「先生、髪切りましたねッ!」と言った後、一瞬たじろぎました。「ああ、昨日行ったよ。」と答えたら、ホッとした顔で言いました。「よかったー。『行ってない』って言われたらどうしようって、不安になりました。」69歳、頭頂部が薄くなってきた私は、ただいるだけでも皆さん方に色々気遣いをさせる存在になったと感じてしまいました。それにしても我が校はそんな気遣いのできる優しい生徒が多く、私は幸せです。

 笑わせてもらう事もしょっ中です。先日の朝課外で、必死に走ってきた生徒が開始ギリギリに教室に飛び込んできました。最初に行う小テスト用の解答用紙を全員に配り、解答させました。終了後、相互採点のため解答用紙を生徒同士で交換させたところ、その生徒の答案を手にした一人が叫びました。
「やだー、これ。汗で濡れてるよ。」
「私、汗出てないよ。」
「もっと、やだーっ!」

 廊下で男性の先生が一人の生徒に軽く注意しました。
「佐々木さん、膝が曲がってきてるよ。」
「曲がった膝はお嫌いですか?」

 皆さん方の言葉の中に、時々私のキャッチャーミットに収まらない変化球があります。でもそれが私の脳の良薬になっています。
「ビミョーに違くない?」
「最高すぎるー!」
「しっかり欲張る。」

 こんな言葉を、宝探しのように楽しみに待っている最近です。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 今決心したことは昔も決心した。 (T.E.)