数学の記号 (フリー画像より)

 前回の答えは、4段目から5段目に移る所が間違いです。(a-b)は0ですから、「0で割ってはいけない。」という規則に反するからです。

 ところでこの規則、習った覚えありますか?私は、きちんと教わった記憶がないのですが、調べてみると確かに理由はありました。例を挙げて説明すると、次のようになります。

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①0÷0の場合
6=2×3を変形させると、6÷2=3と6÷3=2となります。
一方、
0=2×0を変形させると、0÷2=0と0÷0=2となります。
こちらの変形式0÷0=2の右辺の2は、与式の2がそのまま当てはまっているのですが、与式の2の代わりに3や4を置いても、0÷0の値は3や4になります。という事は、答えが一つに絞れない(不定)ので、0を割る数(分母)に持ってきてはいけないのです。

②a÷0の場合 
6÷0=xとなるようなxを考えると、この式は6=0×xと変形されます。しかし0をかけて実数になるような式は成り立ちません。したがってこの場合は、答えが出るはずがない(不能)となるので、0を割る数(分母)に持ってきてはいけないのです。
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 電卓で任意の数字を0で割ると「エラー」と出ます。では、任意の1ケタの数字を9倍した数を12345679にかけるとどうなるでしょう?

** 高校生のコトバ **************************

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