裁判員裁判の様子 (旭川地方検察庁のサイトより)

 今朝の新聞に、昨日の仙台地裁での裁判員裁判の記事が載っていました。2020年9月、宮城県柴田町の住宅で毛利哲雄さん(74)を殺害した犯人森満被告(46)に、懲役19年(求刑20年)が言い渡されたというものです。

 そもそもこの事件、被害者の毛利さんは人まちがいで殺されていました。森被告に殺害を指示した亘理町の岩見尭明被告(28)(殺人罪で起訴)は、毛利さんの長男A氏と金銭トラブルになり、氏名不詳者Bを通して森被告に1000万円でA氏の殺害を依頼したのです。森被告はA氏と間違えて被害者の腹部を包丁で2回刺し、妻の腹部と肘も刺して2週間のけがを負わせました。被告達の連絡には、一定期間が過ぎるとやりとりが消去されるアプリ「テレグラム」が使われました。

 裁判員として参加した38歳の男性は、「スマホで殺人までできてしまう今は、誰でも闇に落ちる可能性があると感じた」と話しています。ネット上の「闇バイト」には違法物品の運搬などに加えて、最近では殺人のような重大犯罪も増えているそうです。また求人そのものが嘘で登録料と称して金をだまし取るものもあると言います。首を突っ込まないのが一番です。

 この記事は勉強になりましたが、一つ気になったのは、朝日新聞に裁判員の氏名と年齢が書かれていた事です。裁判員は犯罪地域から選ぶので、危険が及ばないよう匿名で通すのが普通です。なぜ公表したのかを明日尋ねて、その回答を次回に載せたいと思います。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 :いろいろと 迷惑かけちゃう お年頃   (智辯和歌山)