今どきの高校生バンド (フリー画像より)      

「人生は学校である。 そこでは幸福より不幸の方が良い教師である。 (フリーチェ)」

 昔はこんな叱り方でうまくいったという成功体験も、今は頼りになりません。41年前、小中学生相手に塾の講師をしていた私は、初任校でツッパリ男子高校生との適切な距離感がつかめずとても苦労しました。

 ついつい声高に怒鳴ったり出席簿でたたいたりと乱暴な指導もしました。当然反発も大きく、町はずれに借りた自宅前の道路を、夜中にバイクが数台バリバリと騒音を立てて往復する日もありました。厳しいやりとりでしたが、それでも当時は何とかなっていたものです。指導のコツがつかめて職場が楽になったのは二年目からでした。

 今、私はミッションスクールでの楽な教員生活を送らせてもらっています。あのような指導の出る幕はありません。と言うよりは、できる時代ではなくなりました。先生が大声で叱る場面すらほとんど見られません。ただ、こんな幸せな環境下では先生方も意識的に指導に臨まないと成長できないだろうと感じます。

 私自身、こんな教員生活を続けていたら退化しそうです。授業開始2分前に職員室を出てトイレに行って開始ベルに間に合ったら、その後3分前には出られなくなりました。ある時トイレが混んで遅刻しました。以後、気を付けてはいるのですが、ついた癖はなかなか取れません。成功体験こそ気をつけるべきものと自戒しています。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 大変な時、それは「大」きく「変」われる時。  (雪見大福)