カーネーションの花



 一昨日の河北新報にあった74歳の女性の投書です。(一部省略)



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 先日、息子が勤務している会社の前を通りかかったので、ふと事務所に挨拶でもしていこうと思い立ち、何のためらいもなく入った。それから数日後、息子と大ゲンカ。息子から、

 「会社の人達から笑われたぞ!何歳だと思ってんのや!50歳なんだぞ、ばかでねぇのか!」

 と次々と罵声が飛ぶ。だいぶ興奮している様子なので黙って聞いていたが、最後は息子に、

 「分かった。親子の縁を切るからな」

と言った。小さな頃から手のかかる、いたずらっ子だった。

  …(略)…

大ゲンカの後、息子からメールが来た。

「親子関係の縁はそう簡単に切れないよ!ごめんな!」

とのこと。手のかかる子ほど死ぬまで案じてしまうのは私だけなのだろうか?

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 今日は「母の日」。我が家でも95歳の母にカーネーションを贈りました。大喜びした母も、おそらく明日はこれが何か忘れている事でしょう。でも一時でも喜んでもらえたら充分です。どちらかと言うと、贈った私達夫婦が安らいでいますから。こちらの天真爛漫(?)な母親も、「ごめんな!」のメールには大喜びしたに違いありません。この一言は心優しい息子さんからのカーネーションのようです。もしも私が50歳の時、母親が職員室にのこのこ挨拶に入ってきたら、私はここまでできる自信はありません。



** 高校生のコトバ **************************



川柳 : テスト中 必ず聞こえる 腹の音
  (オカッチ)