善きサマリア人 (ゴッホ作)

  勤務校ですばらしい教員研修会がありました。講師はギターを手にした東京の関谷義樹神父。お話は実に分かりやすい人生哲学でした。

 まずは「人間の本質は愛である事」の証明です。
神父はこれをキリスト教的な三段論法によって明快に答えられました。
 ①第一命題:神は人を自分に似せて創った。(創世記1-27)
 ②第二命題:神は愛である。        (ヨハネによる福音書4-16)
 ③結論  :ゆえに人間の本質は愛である。
神の似姿として創造された私達には、神の愛も当然分有されているとの論理です。

 キリスト教を信じない人には、この証明は意味を成しませんが、続けてされた次の話には誰もが賛同するのではないでしょうか。

 愛は「見て、近づいて、共感して、与える」もの。(ルカによる福音書10-29「善きサマリア人」) 先生方は生徒と「共にいる事」を楽しんでいるだろうか?自分の小さな犠牲を受け容れ、生徒のために尽くせ。キリスト教の中にはパラドックスがいくつかあるが、自分が小さくなって誰かに尽くす時、そこに「永遠の命」があるというのもその一つ。もっと生徒達の中に入るべし。

 翌日の全校集会で、校長先生は早速このお話を実行に移され、なんと最初の挨拶はステージからフロアに降りて生徒達の中に入って行いました。生徒達の顔が一斉に明るく輝きました。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 買う気なし けれど手が出る 限定品   (mp3)