昔のカルピスの商標

 日清食品が広告のアニメに、白い肌の大坂なおみ選手を描きました。すると米国で、「日清食品は白人至上主義だ」と大騒ぎになり、同社はすぐに広告を削除し謝罪しました。一方、昔のカルピスの商標は、黒人が笑顔でカルピスを飲んでいるものでしたが、これも黒人差別と批判が出て取り消されています。黒人を白く描いても黒く描いても、米国では文句を言われます。「正確な色で描け」という事なのかと言えば、事はそんなに単純ではありません。

 昔差別のあった社会に暮らす「差別」側の人は、どうしても「被差別」側の人への警戒感と罪悪感が抜けません。(No.213) その意識が言葉や絵に対する過剰な反応となって出てきます。それが米国の「黒人」であり、ドイツの「鉤十字」であり、日本の「部落や朝鮮人」の問題です。

 これらはその地域でのタブーとなっています。私達が他地域や他国の人と会話をする時には、できるだけその地域のタブーを事前に調べ触れないよう努めましょう。そして協同作業の一体感で、自分自身の差別意識も払拭していきましょう。ところでこうして見ると、万人共通に笑えるジョークを考えられる人って、すごい力量だと思いませんか。

○大阪選手のアニメについての記事
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12144-172287/

** 高校生のコトバ **********************************

川柳 : 体重は みんな増えれば 怖くない  (OGENSan)