俵万智さん

 歌人の俵万智さんは、お子さんの教育のために住所を東京から仙台、沖縄、宮崎と計4回変えました。息子さん自身の希望と、自然の中で伸び伸び育って欲しいという俵さんの願いが一致したからです。その息子さんは、今年東京の大学に進学しました。

 東京を去る時、一番言われた言葉が「教育は大丈夫?」でしたが、今は逆に東京の子育て中のママ達から「どうしたら、そうなれるの?」と聞かれているそうです。しかし俵さんは、この「そうなるためには、どうするか」という逆算はお勧めしないと言います。ならなかった場合子供を否定する事になるからです。

 この気持ちよく分かります。子供は親の思い通りにはいかないものです。だから絶対にしてはならない行為をしっかり教えたら、後は子供の進みたい道を一緒に見守りながら歩むしかありません。

 振り返れば、私の人生もわがまま放題でした。ローラースケート、トランペット、ドラム、ギターなど、親にねだって買ってはもらったものの、どれ一つモノになりませんでした。スキー教室、スケート教室然り、柔道初段がせいぜいです。その後、パチンコや麻雀等も経験しましたが、今はどれもやる気が失せています。恋愛も結婚も子育ても教職も、そして病気、浪人、落第まで含めて、全ていい夢を見た感覚です。これは一通り経験させてもらったゆえと感じます。そんなわがままを赦してくれた両親と妻にはただただ感謝です。

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 部活動 大会終わった 二日後の 最初の練習 たったの四人 (和歌山智弁)