三浦哲郎(みうらてつお)氏 (Wikipediaより)

 70歳の女性が新聞に投書していました。要約です。

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 私は高血圧症です。父は38歳の時脳出血で、母は28歳の時緊張から来る心不全で亡くなりました。医師から「遺伝子の影響かもしれない」と言われ、私は数年前から塩分は極力控え、納豆はたれをかけず、魚や肉料理はレモンや薬味で味を調えてきました。起床時にはコップ1杯の水、ヨガにスクワット。しかし検診では常に血圧で指導されます。昨年は1年間お酒をやめる事を決め、冬の日本酒、真夏のビール、全て耐えました。しかし昨秋の検診では高い数値が出たのです。今は断酒をやめプールに挑戦、ゆっくりプールの中を歩いています。
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 作家の三浦哲郎氏を思い出しました。6人きょうだいの末っ子だった三浦氏は、6歳の時に二番目の姉が自殺し、同じ年に上の姉にも自殺されています。その後長男は失踪して死んだらしく、次男も失踪しています。そのショックで父親は脳溢血で倒れました。三浦氏は「もしかしたら自分も…」と家系の血におびえて生きてきたと書いてます。

 しかし三浦氏は79歳まで生きました。先の女性も、短命なご両親の子とはいえ70歳でプール遊びができています。人の運命は分かりません。健康に気を遣う事は必要ですが、過度におびえて「生きる楽しみ」まで失っては本末転倒です。私は、今は「親方お任せコース」の気持ちで生きています。

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名言 : 「分かっている事」をやるより「分からない事」をやる方が、絶対に楽しい。 (ピリ辛)