ヨーロッパのペストの広がり (Wikipediaより)



 ラジオで、「新型コロナ禍の今をどう生きるか」というテーマで、仏教学者の釈徹宗教授とキリスト教の小原克博教授が対談をしていました。一部をご紹介します。



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 「ウィルスを根絶せよ」とよく聞く。疫病の時人は不安になる。不安になると偏見や排除が始まる。14世紀のヨーロッパのペスト禍の下で、人々は今まで隣人として付き合っていた人まで偏見で見てしまった。ユダヤ人が毒をまいたというデマが流れ、多くのユダヤ人の命が奪われた。したがって、犯人をやっつけろという感情をどうコントロールするかを教訓として教えるのがキリスト教、と小原教授。



 日本では平安末期から鎌倉にかけて天然痘がはやり、死を意識した鎌倉新仏教が出てきた。蓮如は「平生業所」と言い、普段の暮らしがピンチの時に影響すると説いた。ピンチの時に列を作っても、ちゃんと自分の所に回ってくるという安心感が無いと、人は出口に殺到して結局共倒れになる。社会が公正だという安心感が無いと、災厄の際犯人探しと排除の動きが出てくる。「Fair and share(公正と分配)」を大事にせよというのが仏教、と釈教授。

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 合唱サークルに入っている友人が話していました。ワクチン接種は本人の判断でなされるべきものですが、みんなが打っている中で一人だけ「打たない」と公言する人がいたそうです。以後、それまで培ってきたコーラスの和が微妙になってしまいました
。この話とどこか共通すると感じました。難しい問題ですね。



** 高校生のコトバ **************************



名言 : 少女は秘密を、女は謎を持っている。
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