高校新入生




 「都立高校入試 女子に不利」 今日の毎日新聞のトップ記事です。東京都は1950年に男女共学化を進めましたが、男子の成績が良かったので、女子受験生救済のために男女の人数枠を2対1あるいは1対2のように設定しました。しかし70年代に都教委は男女同数にするよう指導し、さらに今はほとんどの高校が中学卒業生の男女比に応じて男女の定員数を決めています。

 

 ところが現在全体的に女子の方が男子より成績が良いため、この制度では合格最低点も女子の方が男子より高くなり、1000点満点で最大243点もの差が出ています。女子に不利なのですが、都教委は「受験生は合格ラインが異なる事を理解して受験しているので問題ない」との立場です。この制度、今は東京都だけです。

 

 宮城県の公立高校は、昔は男女別学でした。今は共学ですが、男女別の人数枠はありません。共学になった当時、多くの新設校は軒並み女子が多くなりました。私の勤務校でも、生徒会長と応援団長が女子、さらにPTA会長も女性という年がありました。しかそれで特段困った事はありません。

 

 学力の高い女子が入れない一方で、学力の低い男子が進級や進学で苦労するといった不均衡は正されねばなりません。将来的には性的少数者の受験といった課題もあります。性別による人数枠は取り払い、純粋に点数で合格者を決めるべきだと思います。トイレや更衣室などの問題は、後でいくらでも改善できますから。




〇毎日新聞の記事




** 高校生のコトバ **************************



川柳 : 人生は その場の運と タイミング 
(M.K.)