上智大学



 3月29日、上智大学で約一年遅れの現一年生の入学式が行われました。テレビカメラの前の女子学生は、「一年間大学に通えず、リモートだけの講義は辛かったです」と笑顔で話していました。確かにスマホに向かって学ぶ皆さんは、本当にお気の毒です。

 

 ふと、

「その講義、録画して夜に布団で寝転んで見たら?」
という悪魔のささやきが聞こえました。
(良心の声)「それってダメでしょ。講師の先生も見てるし。」
(悪魔の声)「スマホ天井に向けて聴いてる人だっているよ。」


  昔、代返(友人が代わりに返事すること)防止のため、名刺大の出席カードを大学生に配り氏名を書かせる講師達がいました。しかし何枚かストックして友人に提出を頼む連中が出て、今度はカードの上に講義日別に色違いのマジックで線を引いていました。まさに「いたちごっこ」でしたが、そんな講義はつまらないものが多かった気がします。

 

 (悪魔の声)「講師だって、撮り貯めした映像を流してるかもよ。」
あり得ない事ですが、もしもリモート講座がこんな風に師弟共にだらけ出したら、学生は大学特有の凛とした講座の心地良さを知らずに卒業する事になります。文化は生身の人間の真剣なコミュニケーションの中で伝えられ、積み上げられていきます。今は辛いリモート講義でも、やがて来るその日に備えてしっかり受講し、基礎的教養を蓄えていって下さい。

 

** 高校生のコトバ **************************
どどいつ : 秘密を抱えて 生きてる人は いつか秘密に 殺される (ナツ)