前途多難な菅総理大臣



 7万円の夕食ってどんな味だったんでしょうね。2019年11月、当時総務省の総務審議官だった山田真貴子内閣広報官は、放送関連会社の東北新社に勤める菅首相の長男から7万4千円の食事の接待を受けました。これはどう見ても、東北新社から許認可権を持つ総務省への賄賂です。



 国会での彼女の答弁が、「覚えていない」「記憶にない」などのあいまいなものだったため、国民や野党のみならず与党の公明党からも批判が出ました。再度国会での質問に答える予定だった1日の朝、突如体調不良のため入院、辞職という発表になりました。こんな癒着行政が続く限り、国民は政府に協力する気になれません。



 ところで、バリバリの女性キャリア官僚の山田氏が7万円程度で失脚してしまう事は、男女共同参画社会をめざす日本にとって大きな痛手です。ここからは想像ですが、彼女以前にも官僚と企業の癒着は綿々と続いてきたのではないでしようか。彼女も自分を引き立ててくれた菅総理の息子からの声がけとあれば、「私は嫌です。お断りします。」と言えなかった事でしょう。彼女をかばうつもりはありませんが、長年築かれてきた悪いシステムに組み込まれると、「清く・正しく・美しく」とはいかないのが現実だと思います。



 今回の事件をきっかけに、行政と企業の癒着を断ち切るためにも、菅総理には息子への「泣いて馬謖(ばしょく)を斬る」の姿勢を国民に見せてもらいたいものです。



** 高校生のコトバ **************************



川柳 : 夏休み べつに休める わけじゃない
  (砂ぎも)