童話「はだかのおうさま」

 内閣府は、「桜を見る会」問題で現職の吉岡秀弥人事課長と歴代の人事課長5人を「厳重注意」処分としました。吉岡氏は昨年の推薦者名簿を国会に提出した際、書類の「内閣官房内閣総務官室」との記載を白塗りで消した事が、他の課長達は2011~17年分の招待者名簿を記載しなかった事が理由です。これらの不適切操作はいずれも人事課の中で行われた、と結論づけています。とは言え、この処分は夏のボーナスが減額される程度のものです。政府こぞって、醜い芝居を演じています。

 アンデルセンの童話「裸の王様」を思い出します。王様が服を着てない事を誰もが知っていながら、王様自身が「着ている」と言っている以上、嘘と知りつつ皆が「着ている」と誉めそやします。しかしパレードの最中、一人の子供が「王様は裸だ」と叫んだので、観衆も「裸だ、裸だ」と叫び出したという話です。

 桜問題では、誰がこの子供役を演ずるか。私は、今回の吉岡課長が適役と思うのです。一旦ミソがついた彼は、このままではトップの事務次官にはなれそうにありません。それなら、いっそ公益通報者保護制度を活用して、内部告発するのはどうでしょう。この制度は、通報した事を理由に不利益な処遇をしてはならない事になってますから、彼の事務次官への夢も復活します。その上、国民もスッキリさせてもらえるんですから、一石二鳥なのですが…。

○内閣府の厳重処分の記事
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200117-00000120-jij-pol

〇公益通報者保護制度
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201701/4.html

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : ママーママー いつも呼んでる パパの声 (うさピョン)