昔はこんな感じでおもてなしをしていました。

 11歳の小学生の新聞投書(要約)です。

 『以前、僕は学校で相談しにくい悩みを、家庭訪問の時に聞いてもらった。親もいるので、安心して話せた。母も先生も大変だと思うが、普段言えない不安を抱えている子供にとって、家庭訪問は大切だと思う。』

 小学校の家庭訪問が中止になった地域があると聞きます。私が子供の頃、家庭訪問は家庭の一大行事でした。母は掃除を丁寧に行い、茶菓子を用意し、座布団カバーを外して先生を待ったものです。これも専業主婦が多い時代だったから出来たんですね。共稼ぎが当たり前の現代では、家庭側にそんな時間的余裕はありません。事情は教員側も同じです。また、学校に非協力的な家庭程、教員との接触を拒みます。

 農業高校に勤務していた時、学校長の許可を得て、クラス全員の家庭訪問をした事があります。この少年の言う通り、学校では聞けない色々な情報が入手でき、以後の生徒指導に大いに役立ちました。ご家庭からは概ね歓迎されたと思っているのですが、隣の学級担任から小声で苦情を言われました。

 家庭訪問は、モンスターペアレントの発見等メリットが確かにあります。したがって、文科省にはその実施義務を学習指導要領に明記してほしいと感じます。ただし「児童・生徒の実態に合わせて」という前提付きで、です。この話、生徒の皆さんにとっては…、やはり鬱陶しいでしょうね。

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 背伸びして コケて初めて 知る自分 だから大切 挑戦姿勢  (amber)