青森市営バス

 来年3月に卒業予定の大学生の就職内々定率が絶好調というニュースが流れました。こういう明るい話題はいいですね。昔、地方都市は大変な就職難でした。

 2005年1月、青森市で43歳と36歳の二人の市営バスの運転手が学歴詐称で懲戒免職になりました。二人は大学と短大を卒業したのですが「高卒以下」の運転手採用枠に応募し、それぞれ96年と98年に採用されました。青森市は地元の中・高卒者の就職難を緩和しようと、市営バスの運転手の募集には「高卒以下」という条件をつけていました。しかしこの処分には、「厳しすぎる。」との抗議の声が多数上がりました。皆さんはどう思いますか?

 私は、青森市のねらいは理解できますが、この二人の気持ちもよく分かります。結論としては、市の選考方法が間違っていたと感じます。この方法は、「能力があるからダメ」とも聞こえます。就職試験は、組織にとってプラスになる人材を選ぶためのものですから、能力のある人が受験できない試験というのは矛盾しています。もし青森市が中・高卒者の就職を手伝おうとするなら、選考試験ではなく中学・高校の学校長の推薦で採用という方法がいいのではないでしょうか。たとえ過去の卒業生であっても狭い地方都市なら可能な気がします。

〇19年新規大卒者の就職内定率のニュース。
https://saponet.mynavi.jp/release/student/naitei-student/2019%E5%B9%B4%E5%8D%92%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%93%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%94%9F%E5%B0%B1%E8%81%B7%E5%86%85%E5%AE%9A%E7%8E%87%E8%AA%BF%E6%9F%BB6%E6%9C%88%E6%9C%AB/

〇大卒なのに高卒と偽り懲戒免職にされた運転手の記事。
https://response.jp/article/2005/01/24/67417.html

** 高校生のコトバ **************************

川柳 :  扇風機 首を固定し 独り占め    (シーフォ)