遠足のしおり (ネットより)


 今、 入学試験の真っ最中です。 青ざめる位緊張した顔の並ぶ受験場で試験監督をしていると、 人生にはこのように緊張する場面も必要だと感じます。

 私が子供の頃、 遠足の一日前はとても緊張しました。 というのも、 その夜に買い忘れた品に気づいても、 もう買えなかったからです。 今は夜中でもコンビニでたいていの物は買えますが、 当時は夜6時を過ぎると全ての店がシャッターを下ろしていました。 私は、 何回かシャッターを半分までこじ開け、 謝りながら必要品を売ってもらった事があります。 そうならないよう、 事前に 「遠足のしおり」 に書かれてある持ち物を入念にチェックし、 想像力を働かせて必要な品を用意したものでした。

 幸せな事に、 今私達の人生では緊張する場面がずっと少なくなりました。 しかし、 その分きっと想像力や洞察力は退化している事でしょう。 これらが乏しいと、 豊かな会話やゆとりある生活ができません。 意識的に 「先々を想像しながら考えるクセ」 をつけなければと自戒しています。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 感想文 本を読まずに 映画見る (F25)