名言 : いつもはたくましい友達も、恋したとたん小さくなる。   (とど)

                                   佐藤さゆり氏の作品

考えないこと
 市内で開かれていた新現美術展という展覧会に行ってきました。 三人の画家の方々が自分の作品について解説をされていました。 その中で一番若い佐藤さゆりさんという方が力説されていたのが、 「絵を描く時は考えないで下さい。 感じたままを描いて下さい。」 という事でした。

 似顔絵の妙はデフォルメにあります。 人を感動させる作品は、 写真のような正確さではなく、 ひたいや目玉が異様に大きく感じた印象をストレートに表現したものです。 「比率が不自然かな」 といった思考は感動の邪魔をするだけです。

 そう考えていたら、 「何も考えないようにしていました」 と語った貴ノ浪の相撲の世界 (No.63) や脱力が大事という気の世界 (No.259) も、 全てここに通じるんじゃないかと感じたのです。 さらに、 「自分の我をどこまで打ち消せるか」 という仏教やキリスト教の世界も、 どこかこの若い芸術家の言葉に通じるような気がしました。