狂歌 : 歴史物 教科書じゃなく テレビだと 嫌いな時代も 好きになってく  (Y)

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人物評価
 ある教員の前ではとても良い生徒、 でも別な教員の前ではとても悪い生徒。 もしこんな生徒がいた場合、 私達教員はその生徒の良し悪しをどうやって判断すべきだと思いますか?

 三年生の進学や就職の推薦会議の場では、 これに似た議論がよく交わされます。 「相手によってそんなにコロコロ態度を変える事自体、 問題だ。」 と言う人もいれば、 「相手に応じて言葉づかいや態度を切り替えられてこそ一人前の社会人。」 と言う人もいます。 中には生徒から悪態をつかれた教員の側に問題があるケースもありました。

 東北大学の村瀬隆二教授の 「評価」 についての研修会に参加する機会がありました。 一通り学習評価についての勉強が終わった後、 思い切ってこの件を質問してみました。 すると教授は意外にも、 「そんな時は、 声の大きな先生の評価が正しい評価となるのです。」 と回答されました。 「人物評価に客観性は求められません。 『こいつの悪は許せない』 という思いと、 『この子の善さは譲れない』 という思いの勢いの差しかないのです。」 この一言に、目からウロコが落ちた思いがしました。