川柳 : 夏休み 母を悩ます 昼ご飯  (ミルココ)

-----------------------------------------------------------

胃カメラ
 胃カメラってどんな形をしてると思いますか? 私は33歳の時、 集団検診の再検査で初めて胃カメラを飲みました。

 それは60センチ程の長い銃身を持ったピストルのようなものでした。 胃の動きを止める注射を肩にされ、 喉に麻酔薬を塗られ、 口にマウスピースをはめられて、 横になったとたんに検査が始まりました。 不気味なピストルの先端にはライトが灯り、 シューシューと空気が出ています。 お医者さんは一瞬にしてそれを胃の中に入れ、 ピストルの上の小さなファインダーをのぞきながら写真を撮っています。 目の前50センチ程にある彼の目や眉の小さな動きが、 嫌でも気になります。 突然彼の動きが止まり、 カシャカシャカシャとシャッターが頻繁に切られました。 冷汗三斗の思いです。 10分程の検査が10時間位に長く感じました。

 くたくたになった頃、言い渡された診断は 「異常なし」。 どうやら長年ベルトを強く締めすぎたせいで、 胃に変なシワがついていたらしいのです。 一安心しました。 でもこんな経験が、 自分を謙虚にさせると気づかされました。 その後、 生命保険の掛け金を少し増額しました。