AIに仕事を奪われる人 (フリー画像より)


 FM和歌山では、2017年から人工知能アナウンサーのナナコさんが、天気予報やニュース、占いなどで毎日活躍しています。局は、ナナコさんを起用する事で、深夜、早朝を問わずアナウンサーを確保する事ができ、災害時も長時間の生放送が可能なので、スタッフは情報収集に専念する事ができると言います。何より人件費がかからない点が最大のメリットです。AIアナウンサーはもはや現実のものとなっています。

 

 これに危機感を高めているのが、米国の俳優や脚本家達です。ハリウッド俳優組合は俳優達の地位の保全と正当な報酬を求めてストライキに入りました。特にエキストラとして出演する俳優達は、自分の映像がAIによって様々なコマーシャルや映画の背景に使われ、正当な報酬が支払われていない現状に不満を抱いています。また脚本家達も自分の作品がAIによって改変され別な作品に使われている事に不満を持っています。コストを抑えたい制作会社側と肖像権や著作権の正当な対価を求める組合側の対立は、AIという強い武器を手にした制作会社側に有利に展開しています。

 

 ちなみに私もパソコン内のAIに『小さなスモモの大冒険』という題を与えて、10歳児向けの童話を作らせてみました。すると、それなりに見せ場のある作品ができてきました。ただ、そのオリジナルは確認できません。果たして今後AIは創造的分野にまで進出して来るのでしょうか。これは大きな問題に発展しそうです。

〇米俳優組合ストライキのニュース

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2307/26/news084.html

** 高校生のコトバ **************************


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