オーリングテスト

 十数年前、私は仙台市内の高齢の内科医の先生からオーリング(O-リング)テストという不思議な技を教えてもらいました。先生は診察の際、通常の問診や触診に加えてこの技も使うとおっしゃっていました。

 オーリングテストとは、「人間の体は、本来自分にとって望ましいものと忌むべきものとを見分ける力を持っている」という前提で、その潜在能力を客観的な現象として捉えようとする技術です。具体的には、被験者と実験者の二人で行います。被検者は親指と人差し指で丸を作り、これを崩すまいと力一杯保持します。実験者は、その輪の中に両手の人差し指をいれてそれを開こうと努力し、開こうが開くまいがその時の相手の力を記憶しておきます。

 次に被験者の空いている手に、本人には分からないようタバコのような有害なものを持たせて同じ事をします。すると今度は指の輪は比較的楽に開くのです。逆に良い物を持たせると固く閉じてなかなか開きません。

 半信半疑の私は、中身の見えない空のコーヒーボトルをたくさん集め、ドブ水と浄水を同数ずつ入れて高校生相手に実験してみました。生徒達も始めはニヤニヤしていましたが、やがて6~8割の確率で当たる事に驚いていました。

 帰納法を確立したF.ベーコンは、この様な不確実な仮説に対しては実験を重ねて真偽を検証しました。皆さんも試してみてはいかがでしょうか。

〇オーリングテストを治療にも利用している大坂のMIKIKO CLINIC
https://mikiko-clinic.com/integrated_care/bi-digital-o-ring-test/

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 頭痛持ち 雨が降る時 すぐ分かる 私の頭は 天気予報  (ニリンソウ)