協力し合って「お片づけ」。

 先日、二日間かけて我が家の一部を防音壁にする工事を行いました。担当の大工さんは、お盆前のあの猛暑の中、したたる汗をぬぐいぬぐい一人黙々と作業を進めていました。針の穴のような小さな隙間にも一つずつパテを埋めていく姿に感動したのですが、驚いたのは一日目の工事を終えた時の事です。明日も再び同じ場所で同じ作業をするのですが、彼は日中敷いていた養生用の厚手の布を剥がしてたたみ、その布で壁からはずしたエアコンを丁寧にくるんで部屋の隅に置いて帰りました。部屋もきれいに掃き清めて。

 翌日も彼は最後の片づけまで全く同じペースで仕事を進め、その姿はまるで坐禅の修行をするお坊さんのようでした。これまで私は、「仕事は楽しんでするもの」と考えてきましたが、彼を見ていたら、それ以上に「人は仕事を通して信頼を得る」という事を実感しました。

 ある本の中で、幼稚園の園長先生が語っていました。「私達は、お片づけを重視しています。」「お片づけは早くすればいいというものではありません。次に使う事を考え、順序よく協力してすべきものなのです。」自分の授業の短所を指摘された気がしました。チャイムが鳴ったから終わるのではなく、次の授業で花開く「種」を計画的に播いておくべきなんですよね。異業種の方の仕事ぶりから、自分の反省点が次々と見えてきました。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : あの笑顔 私にだけの 宝物   (Love)