信越放送局の電話オペレータの方々

 昨年度の民間放送賞最優秀賞を受賞した信越放送の「受話器の向こうから」というラジオ番組を聴きました。電話オペレータと視聴者とのやりとりから、ラジオの持つ意味と可能性を探ろうというものでした。孫自慢のお婆さんや自己中のオタク男性にも、オペレーターの女性は丁寧に応えていました。私には絶対できそうにありません。そんな中に「遠足」についての悲しい思い出を語った59歳の女性ドライバーがいました。

 「母が亡くなり父は女性の所に出て行って、遠足の日に持っていくもの無くて、私はぬいぐるみをリュックに入れて行ったの。友達がお弁当一緒に食べようって言ってくれたんだけど、一人で離れて隅っこにいたら先生がお弁当を分けてくれて。」
 「どなたと暮らしていらしたんですか?」
 「妹二人と。私が見よう見まねでお米といで梅干しや野沢菜で食べてたの。お米はあったから。結局その後私達は養護施設に入ったんだけどね。先生には感謝してる。」

 子供達三人だけの生活は三か月位続いたそうです。少し声を詰まらせながら話し始め、やがて元気に会話を終えたやりとりから、この番組の電話オペレータの役割は実に大きいと感じました。

** 高校生のコトバ ************************

狂歌 : 明日の授業 眠くなるのは 分かってる 分かっているけど 夜は更けていく  (ネコ)