フランスの劇作家 マルセル=パニョル

 最近の研究で、人が何かを意識した時、実はその直前わずか何分の一秒か前に脳はすでに動き出しているそうです。当たり前と言えば当たり前の事なのですが、これは別な見方をすると、「自分が何かを意識した」と思っても、実は意識以前の無意識によって「意識するようにし向けられた」という事です。こうなると「意識するよう私にし向けている人は誰?」となります。

 英語でも「驚く=be surprised 」「嬉しい=be pleased 」「わくわくする=be excited 」など、感情表現は基本的に受け身型です。私達は笑っているのではなく笑わされているのです。フランスの劇作家マルセル=パニョルは、「何を笑うかによって、その人柄がわかる。」と言っていますが、私が私以外の「存在」によって評価されるとしたら、何とも恐ろしい話です。

 しかし私は多くの人々と笑いを共有する事もできます。これは、私達の無意識の奥にいる「存在」が万人共通の一者という事の証拠とも言えるのではないでしょうか。もしかしたら、これが「人皆、仏性有り」と語った最澄の「仏性」なのかもしれません。

** 高校生のコトバ ***************************

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