オペラ「こうもり」の宣伝と小澤征爾氏

間 (ま)
 「小澤征爾、京都音楽塾」という番組の中で、小澤氏がオーケストラの若者達に話されていました。

○「第一バイオリンは、コンサートマスターの通りに弾けば良いと言われた事もありましたが、今は違います。弦楽四重奏のように一人一人が主人公です。この姿勢が無ければ、どんなに良い指揮者が来ても良い演奏はできません。」
 昔ある先生が、「難しかったら弾くまねしてればいいから」と言われてステージ上に座らせられたという学生時代の話をしてくれた事を思い出しました。しかし小澤氏は、一回だけのオーケストラといえども一切妥協を許しませんでした。

○「ここは単なる三連音符じゃあない。『タ、タ、タ』じゃなく、『ンタタタ』と一息で弾くところ。音符の間にある作曲家の思いを伝えなきゃ。小説の行間を読むのと同じです。」
 ヨハンシュトラウスの感性が、小澤氏の研ぎ澄まされた感性を通して再現されているのを感じました。 音符、文字、言葉、全てこの間 (ま) を読む力が求められているのですね。

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 友の言う 好きな人が 気になって 尋ねてみたら 俺と同じだ   (木馬)