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1296. 市長の立場 [ニュースより]

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                                       亀山紘石巻市長

 昨年の10月11日、東日本大震災で被災した石巻市立大川小学校の死亡児童の遺族が石巻市と宮城県を相手に起こした裁判で、最高裁は市と県の上告を退け、遺族23人に総額14憶3600万円の支払いを命じました。その後、今年の1月22日から亀山石巻市長は全遺族に謝罪の戸別訪問を行いました。遺族と対決し続けてきた市長が、判決が確定したとたん「心からのお詫び」に転ずる不自然さを、遺族の方々がどう感じたか気になります。

 市長は裁判で負けたから、渋々謝罪したのでしょうか。それとも現市長なので、立場上形式的に謝罪したのでしょうか。あるいは心の底からの謝罪だったのでしょうか。

 私は、きっと三番目だと思っています。校庭で40分間も待たされて死んでいった74名(108名中)の子供達は本当に可哀想です。しかし未曽有の大震災の中、必死で試行錯誤を繰り返し死んでいった10名の教員達もお気の毒です。「先生方が悪い」という遺族の言葉をすんなり受け入れたら、教員達は浮かばれません。彼らをかばうべき存在が市長です。おそらく市長は学校側を代表してはいましたが、裁判で負けてホッとしている事と思います。本音と建前を使い分けなくてはならない政治家という職業は、何とも辛そうです。

 責任を負うべきは、それまで一度も避難訓練を実施せず、当日不在だった校長です。彼は翌年依願退職しています。

〇大川小学校の被災の記事
http://memory.ever.jp/tsunami/higeki_okawa.html

** 高校生のコトバ **************************

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