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1291. 「厳しさ」 [教育の話題]

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               全校集会での生徒指導部長の話 (本文とは関係ありません)

 知り合いの中学校の先生が、「あの中三生達が、高校では可愛い一年生なんですよね~。」と感慨深く話していました。入学直後の一週間、新入生は毎日緊張の連続です。未知の環境に自分を合わせようと必死です。素直に私達教員の言葉を聞く彼らは本当に可愛いのですが、この時期に心を鬼にして校則等を厳しく指導する事が、その後の彼らの気持ちの良い三年間を作ります。

 ある高校で、「高校生には、主体的な判断と自主的な行動を期待したい」という先生が、生徒指導部長になりました。4月の全校集会で自論を生徒に訴えた後、彼は「管理的な指導はしない」と、一部の生徒の腰パンやサンダル履き登校などにも細かい注意をしませんでした。どうなったと思いますか?

 もちろん学校は瞬く間に荒れ、特にその先生のクラスの遅刻や欠課時数が膨大な数になりました。その結果、年度末に校長先生から担任と生徒一緒の「奉仕活動合宿」という名のペナルティ合宿が課されました。

 主体的な判断も自主的な行動も、どこからどこまでが許容されるかの「ルール」が示されないと、のびのびと発揮できません。その意味で、最初のオリエンテーションが大事です。「ダメな事はこれとこれ」と示し、あとは生徒に任せます。皆さんが親になった場合、これが幼児期のしつけです。是非、優しさに裏打ちされた「厳しさ」で臨んであげて下さい。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : そとづらが いいのも大事 お母さん (colors)

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