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105. 高幡不動尊 [思い出話]

川柳 : 金欠で うちの母親 貧血に   (ユウシャ)

高幡不動尊
 学生時代、 アルバイトで朝の新聞輸送の運転手をしていました。 ある年、 運転手仲間と元朝参りに日野市の高幡不動尊に行きました。 おみくじを引いたら「大凶」でした。 不安になり、 その年は安全運転を心がけました。 結局何事も起こりませんでした。

 「おみくじ、 はずれたね。」と、 彼が年末に言いました。 「いや、 おみくじのお陰で助かったんだよ。 来年も又行こう。」 翌年引いたおみくじは、 中吉。 以後私は勝手にここのお不動様を私の守護神と決め、 お参りしています。

 もしかしたらこれは私の一人芝居かもしれません。 しかし、 「いると信じて行動すると全てうまくいく」ので、 今やこれは私にとって絶対の真実なのです。

 皆さんは、 畏敬の対象を何か持っていますか? 持てたら、 人生安らかですよ。 でも高校生にこれを実感させるのは、 難しいですよね。 ひとまず頭の片隅にでも置いといて下さい。 ちなみに私、 以前にも書きましたが今はおみくじを引きません。(No.41)


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104. 徴税人 [地歴公民科]

名言 : 「全然勉強してない!」は、テストの日の朝の礼儀。  (御嶽)

徴税人
 ルワンダから来日した女性が、 日本に来て一番感動したのが税金だったそうです。 彼女は、 税務署で所得と被扶養者数の一覧表を見せられ、 すぐに納税額に納得できました。

 昔のルワンダでは、 税務官がその場でメモ用紙に数字を書き、 「これが税額だ」 と渡していたそうです。 しかし彼の家が周りの家より立派なので、 誰も素直に払う気がしないと言います。 その気持ち分かりますよね。 彼は、 説明責任を果たしていません。 でも、 正しい税額を出しても、 もはや誰からも信じてもらえない世界なら、 開き直ってウソを書きたくなる税務官の気持ちも少し理解できます。 心地良い社会を作るためには 「整えられた制度」 が不可欠だと感じました。

 聖書の中でも、 徴税人は悪人のように書かれていますが、 ちょっと気の毒な気がします。


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103. いいオモチャ [思い出話]

どどいつ : まだまだ若いと はしゃいだあげく 体をこわす お母さん   (M.O.)

いいオモチャ
 学生時代、 赤魚の粕漬けを作る小さな工場でアルバイトをした事があります。 魚のさばき方など、 とても勉強になりました。 また、 「市場向けの箱詰め商品は、 最上段に良い物を置く」 といった商売の裏表も、 社長直伝で教わりました。

 社長はいずれオモチャで一旗揚げる夢を持っていました。 ある日私に言いました。
「いいオモチャってどういうものか、 わかるか?」
「お祖父さんから孫まで、 代々引き継がれるような丈夫なものじゃないですか」
「甘いんだな。」
「…?」
 社長はニヤッとして言いました。
「子どもが一番面白くなってきた頃に壊れるのがいいんだ。」
 うわっ、 これが実業家の発想なんだと、 私はびっくりしました。

私がそこをやめて数年後、 その工場はなくなっていました。


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102. 子供と親孝行 [雑感・気づき]

狂歌 : 先生の 話をそらす ためならば クラス全員 一致団結   (S)

子供と親孝行
 
先週、 私に初孫ができました。 今、 あらゆる巡り合わせに感謝しています。 息子からの写真を見ると、 孫の顔つきは三日おきにどんどん変わってきています。 ものすごい勢いで細胞分裂しているのでしょう。 実に可愛いもんです。

 よく、 「子どもは3歳までに一生分の親孝行をする。」 と言われますが、 私の実感ではそれは間違いです。 3歳を超えても、 10歳の時は10歳なりの、 15歳の時は15歳なりの可愛さが次々と出て来ます。 親は、子どもがいくつになっても、 子どもの喜ぶ姿や頑張る姿に癒やされ続けます。 その意味で、 子どもは一生の宝物です。

 日本の少子高齢化に歯止めをかける意味でも、 皆さん、 将来は子どもをたくさん育てて、 色々な楽しみで人生を豊かにしていって下さいね。


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101. 安らかなお顔 [宗教的感覚]

川柳 : 友歌う 洋楽全て うろおぼえ  (マイコプラズマ)

安らかなお顔
 あるお医者さんが、 人間の「死に顔」に二種類あるとおっしゃっています。 一つは苦悶の顔で、 もう一つは安らかな顔。 前者の多くは、会社社長や大学教授など自力で人生を切り拓いてきた人々で、 後者の多くは農林水産業に従事してきた人々だそうです。

 彼は違いの理由を次のように推測しています。 自力派の人は、 「努力次第で何でもできた私がこんな病気に負けるのか」 と最期まで悔やみ続けますが、 農林水産業の人は、 人間いくら努力してもどうしようもない現実がある事を知っているので、 運命をそのまま受け入れられるからではないか、 と。

 この真偽の程は不明ですが、 私は東日本大震災直後に、 行方不明の親戚を探して百人以上のご遺体の顔写真を見る機会がありました。 驚いた事に、 あんな悲惨な状況の中でも、 確かに仏様のような安らかな顔のご遺体がいくつかありました。


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100. アメリカの高校での一コマ [思い出話]

名言 : 「東京ドーム6個分」、まず東京ドームの大きさが分からない。 (I.H.)

アメリカの高校での一コマ
 2004年、 米国の高校に短期留学生7名と行った時の話です。 現地の高校生は、 授業中も休み時間も全ての面で積極的で、 私達はいい刺激を受けました。 お昼は広場に集まり、 給食をほお張ります。

 ところがその時、 4人の教頭先生と拳銃を持った警察官が広場中央にやって来て、 背中合わせに五方にらみのスタンスで生徒達を監視し始めたのです。 カートに分乗した8人のガードマンも、 校内を四六時中パトロールしています。 初日は何事かと思いましたが、 実はこれが当たり前の日常だったのです。 銃社会のアメリカでは、 一発の弾丸でも発射されれば大事件になるので、 管理職の先生方は日本とは比べものにならない位緊張しています。

 この昼休み風景だけは、 日本の方がのどかではるかにいいと感じました。


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99. ぼやでよかった [思い出話]

どどいつ : いつもの道も 全然違う あの人のいる 帰り道    (ペンギン)

ぼやでよかった
 
昔、 ある老教授が次のようなお話をされました。

 「人間は失敗するのが当たり前の動物です。 失敗した生徒に、 『お前はダメだなあ。 しっかりしろ。』 と言ってはいけません。 本人がやる気を失います。 これは 『お前はカニだ。 だから真っ直ぐ歩け。』 と言っているようなものです。 むしろ、 社会に出てからでなく学校にいる内に失敗してよかったなぁという発想、 (大火事になる前の)『ぼやでよかった』 という発想が大事です。 人間には挫折の経験が大切なのであって、 さらにそこから立ち直る経験がその後の人生で大きな自信となるのです。」

 いいでしょう? 以後、 私もこの考え方で指導させてもらっています。 でも、 わざわざ失敗する事はないからね。


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98. かたり商法 [思い出話]

狂歌 : 友達が 家に来た時 突然に 恐ろしいほど 優しくなる母  (☆★☆)

かたり商法
 昔の東京で実際にあった話です。

 私が仕事で不在のアパートに、 消防署の方から来たという二人組の制服の男性がやって来て、 妻に消火器の有無を尋ねました。 備え付けのものが外にあると伝えると、 やにわに持って来た「新品」の消火器を取り出し、 使い方を説明した後購入を迫りました。 妻が買わない旨を伝えると、 さんざん粘った末に悪態をついて帰って行きました。

 半年後、 新聞に彼らが窃盗と詐欺の常習犯で逮捕されたという記事が写真付きで載りました。 彼らは公共施設から消火器を盗んでは、 「新品」として高値で売りつけていたのです。 記事には、 「この手の詐欺犯は、 裁判で『消防署の方角から来たと言っただけ』 と言い逃れできるよう、 『消防署からではなく消防署の方から来た』 と語るのが特徴です。」 と書かれてありました。 都会の一人住まいを予定している皆さん、 くれぐれも気をつけて下さい。


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97. 空(くう)とストロー [宗教的感覚]

川柳 : 生きること それは親への 恩返し  (雀聖)

(くう)とストロー
 東大寺の故清水公照管長が外国人から「空とはなにか」と聞かれ、「腹が減ったら何でもうまい」 と答えたそうです。 おそらく、 仏の智慧は、 私達が自分の我執を消し去った時(=空の境地)、 味わい深く私達の中に入って来るという意味なのでしょう。 見事なたとえですね。

 この頃私も、 人間はストローのようなものじゃないかと感じています。 自分を空っぽにした時、 神様はそこを通ってご自身をこの世に示されるのではないか、 と。 モーツァルト、イチロー、ラファエロ…、 きっと誰にでも、 それぞれに神様が姿を現しやすい能力分野があり、 それを求める人は自然とそこへ導かれていくような気がします。 マザーテレサの祈りの中にも、次のようなものがあります。

「主よ、 きょう一日、
 貧しい人や病んでいる人を助けるために
 わたしの手をお望みでしたら
 きょう、 わたしのこの手をお使いください。」


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96. 身の丈に合った生活 [地歴公民科]

名言 : コソコソ話は、聞こえてなくてもうなずいてしまう。  (M.Y.)

身の丈に合った生活
 私は、 車に「原発はいらない」 というステッカーを貼って走っています。 私の意思表示です。

 原子力発電は猛毒の高濃度廃棄物を発生させますが、 現代の科学技術はそれを処理できないため、 政府は50年後の子孫に処理させる政策をとっています。 廃棄物は青森県六ヶ所村に貯められ続けていますが、 50年後の子孫がこれを処理できる保証は全くありません。 彼らにすればいい迷惑です。 この無責任さは絶対に弁解できません。

 さらに毎日400tずつ増え続ける汚染水。 北朝鮮の核ミサイル問題より日本の核汚染の方が、 世界の脅威となりつつあります。 「入るを量りて出ずるを為す(収入に合わせて支出を決める)」 という言葉がありますが、 皆さん、 国家財政でもエネルギーでも、これからは身の丈に合った生活をしていきませんか? この夏休み、原子力について是非考えてみて下さい。


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95. 面接試験 [学校生活から]

どどいつ : ペキンダックと 響きはいいが よく考えれば タダの皮  (ニキータ)

面接試験
 大手企業の人事課の課長さんをお招きして、 3年生向けに進路講演会を開いた時の話です。 「遅刻の多い人は、 心が弱いか体が弱いかのどちらかです。 企業はどちらが弱くても要りません。」 など厳しい企業の現実を話された後、 職員室でこんな話も聞かせてくれました。

 「私達は、 あえて自分達も分からないような質問をして、 受験者の反応を見ます。 分かったつもりで答える人や、 黙ってしまう人は×です。 『意味が分かりませんでしたので、 もう一度おっしゃって下さい』 と答えた人が合格です。 企業内では、 1つの作業ミスや1分の遅れが減益に直結するので、 分からない時は分からないとすぐに表明する事が大事なのです。」 と。 これって、 「企業内」を「人生」に置きかえてもしっかり通じますね。


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94. いじめについて [教育の話題]

狂歌 : 会社では 独身いつわる 母だから 電話かけても 「娘」と言えない (K.U.)

いじめについて 
 新聞に2010~12年の3年間に「小学生いじめ 被害、加害ともに9割」 と書かれてありました。 いじめは、 それが被害者側の学習権や身体の安全を侵害する場合、 何としても止めねばなりません。 教師の鋭い感受性と強い指導力が求められます。

 「人の気持を考えて発言せよ」 とはよく言われますが、 考えなければ分からないようではダメです。 考える前にビリビリ感じるのが理想です。 この意味で、 部活動や生徒会活動は良い修養の場です。

 でも皆さん、 昔もいじめはありましたよ。 不用意な発言のせいでシカトされ、 自分を反省するといった苦い経験は、 誰もが一つや二つ持っています。 いじめをする必要は全くありませんが、 されたらされたで、それは我が身を磨く人生の「やすり」とプラスに考える事も必要です。


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93. ♪今日は楽しく♪ [その他]

川柳 : 授業中 部活の疲れを 癒やしてる  (リアン)

♪今日は楽しく♪
 何となくおかしかった事二つ。

●職員室での、 女生徒と先生とのやりとりです。
生徒「あのう、 名前が分からないんですが、 英語の先生で少し若めの
   先生いらっしゃいますか?」
教員「英語の先生って、 たくさんいらっしゃるからなぁ…」
生徒「靴の新しい先生で、」
教員「うーん…」
生徒「笑うとちょっとイヤらしくなる先生で、」
教員「うーん…」
 (たとえ分かっても、 ここで「あ、分かった」とはトテモ…)

●facebookに、若い女性が次のように書き込んでました。 (名前は仮名)
「佐藤誠の車がある。 10円玉でぎーーってしてきてもいいかな(´▽`)ノ」
コメント欄に記入はありませんでしたが、 その下に、
「佐藤恵子さんが 『いいね!』 と言っています。」


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92. 良い事と悪い事 [宗教的感覚]

名言 : デキの悪い兄弟を持つと苦労するが、デキがよくても結局苦労する。 (みき)

良い事と悪い事
 ある行為が「良いか悪いか」を、 あなたは何を基準に決めますか?

 ニール・ドナルドウォルシュという作家が、 面白い事を書いています。 神様が人間に「何をやっても自由だ。」 と言いました。 すると人間は「それなら、 不道徳な事でもやっていいのですか?」 と聞き返しました。 神様は答えました。 「ダメな事は何もない。 あなたの理想を実現するために、 それが必要ならやればよい。 しかし、 それより先にすべき事があれば、 そちらの方から先に行うべきだ。」と。

 自分の理想像がしっかり描かれると、 人間の行動基準は、 つらい「制約」の概念から自由な「選択」の概念に変わるというのです。 何かグッと明るくなりません?


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91. 若いお坊さんの言葉から [宗教的感覚]

若いお坊さんの言葉から
 
坐禅終了後の茶話会での事です。 一人の参加者と、 永平寺から戻ったばかりの若いお坊さんとの間に、 次のような会話がありました。
「永平寺ではたくさんの規則に縛られて、 うっとうしく感じませんでしたか?」
「そんな事を考える暇もありませんでした。」

 このやりとりを聞いて、 私は初めて開祖道元禅師の「ねらい」が分かったような気がしました。 永平寺では、 修行僧の一日の全ての所作に細かい規則が設けられています。 それらは八百年前に禅師が定めて以来、 厳格に守られてきています。 「人は誰でも内側に仏を持っている」 と信じる禅師は、 自分の中の仏に出会うためには、 「欲にとらわれた自分を捨てよ」 と言っています。 でもそんな事、 日常生活の中では無理です。 そこで志の高い人々は、 あえて永平寺のような規則づくめの厳しい生活に身を置くのでしょう。 それらの規則を無我夢中でこなしている間、 彼らはこの若いお坊さんのように自分自身の欲望から遠ざかっています。 時が経って全ての規則が習慣化された頃、 彼らの中には欲望を上手にコントロールできる人も生まれているに違いありません。 煩悩を消すために修行するように見えますが、 実は修行中に煩悩のない境地は実現されているんですね。

  という訳で、「修証一等」 (修行と悟りは一つだ)の意味と禅師のねらいが、 その時ストンと腑に落ちた気がしたのです。


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90. 芸術の意味 [地歴公民科]

どどいつ : 「何でも聞いて!」 母は言ったが 答出たのは 二、三回     (さくら☆んぼ)

芸術の意味
 つくづく、文章って不思議だなぁと感じます。 今書いている文が、 次の文を引っ張り出すのです。 わずか数行のブログの文章でも予想とは全く違う結論になり、 「あれ、 こんなかっこいい事書けちゃうんだ!」と、 自分でびっくりする事もたまーにあります。 きっとシェークスピアや川端康成氏は、 こんな感動の連続だったのでしょう。

 美学者コリングウッドは、 「画家は見るために描く」と言っています。 (見たものをではありません。)  芸術とは、 「芸術家の創造活動を通して、 彼自身に何を表現したかったのかを気づかせる活動」 なんだそうです。

 今回はずうずうしく芸術家気取りで書いてきましたが、 この結論は案外つまらないものになってしまいました。 申し訳ありません。


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