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1877.仲間 [教育の話題]

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                        すばらしい仲間、侍ジャパン

 とても良い1分間動画を見つけました。まずは見てみて下さい。
https://youtube.com/shorts/7x0potv3uEM?feature=share

 何かからのリツィートのようで、タイトルには「涙の卒園式」とありますが、会場や園児の服装を見るとどうも保護者参観日のようです。一人の男の子が高い跳び箱を跳べずに最後まで残ってしまいました。泣きながら挑戦するのですが跳べません。すると「円陣!」と声がかかり、その子のクラスの仲間がその子の周りに集まり、円陣を組んで「できる、できる、できる!」と励ましました。その直後、男の子は見事に跳べました。これが「仲間」の力ですね。

 私も長い教員生活の中で、生徒が仲間の励ましや慰めによって、持てる力を100%以上引き出された現場を何度も見てきました。もちろん教員がその役目を果たす姿もです。人は人によって力を引出てもらえます。この互いの引き出し合いの場が学校です。私自身、生徒達によってここまで成長させてもらいました。

 今日は坐禅会でした。壁に向かって30分間座るのですが、これを一人で家でやろうと思ってもなかなかできません。志を同じくする仲間と、それにふさわしい場所があってこそ効果的に行えます。その意味で、この幼稚園はなんとすばらしい教育をしている事でしょう。きっと一番喜んだのは、あの子のお母さんだったと思います。

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : アムラーの 後ろ姿は美人でも 前へ回れば 十人十色  (A)

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tyuuri

 私は、この動画を見て、強い違和感を感じました。
 跳び箱を越せるかどうかは、あくまでも技術的な問題で、それは教師の指導と、本人の特性(あるいは練習)にかかっています。回りからの励ましは、本人にとって力となる場合もあるでしょうが、単なるプレッシャーとなる場合もあります。
 私の場合、長らく泳ぐことが出来なかったのが、大学の特設授業の「水泳」で、「息継ぎはどうやってするのですか」とインストラクターに尋ねたら、「水の中で息を吐いて、水面に口を出したときに吸うんですよ」と教えられ、始めてクロールで25mを泳ぐことが出来ました。考えたら、高校までの水泳の授業で、「泳ぎ方」を無かったことはありませんでした。
 この動画の場合、多分「こうやって飛ぶんだよ」と言う技術的な指導があったものと思いますが、結果オーライだったものの、もし出来なかったら、ずっと心に傷を残したと思います。
by tyuuri (2023-03-28 17:40) 

サボテン

tyuuri様、
 貴重なご意見ありがとうございます。私もそのようなご意見が出る事は覚悟しておりました。全ての園児に一律に同じ能力を求める事自体無謀ですし、無意味な事です。それぞれに向き不向き、得手不得手があり、それらを生かし合う事で社会はうまく機能するのですから。
 おそらくですが、多くの幼稚園同様、この幼稚園も本番までには多くの練習を重ねて、どの子も跳べた範囲でこの公開授業の指導案を作成したと思います。保護者会の場で園児に恥をかかせるようなカリキュラムを組む幼稚園は無いと、信じるからです。
 教育はどこまで個性を尊重すべきか、集団活動を重視すべきか、現在も研究途上です。「集団活動になじめない性格」が、離職率や離婚率の高さにどの程度相関があるかのデータも見当たりません。結局、tyuuri様のおっしゃる「結果オーライ」が現実なのではないでしょうか。戸塚ヨットスクールのような極端な例は別として、色々な教育があっていいと思っています。そして子供が親によってどれを選ばれたかは、その子の運命と感じます。どの親も、我が子にふさわしい教育を選ぶ権利があり、また子供も与えられた環境をバネに大きく成長する可能性があると思っています。
 コメントありがとうございました。
by サボテン (2023-03-28 20:51) 

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