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1874. 市川團十郎 [教育の話題]

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                        第十二代市川團十郎 (ウィキペディアより)

 今の市川團十郎の御父上の故第十二代市川團十郎へのインタビュー番組をラジオで聴きました。

 市川家では、代々子供を舞台に立たせる時に一つのテクニックを使ってきました。それは、子供に「○○の役をやれ」と命ずる事はせず、子供から「○○をやらせて下さい」と言わせて許可するという事です。そのためには、事前に奥様にその役の見せ場や魅力を話しておき、奥様から子供にそれを伝えてもらいます。「やらせられる意識では上達しない」とも言います。

 ここに私は教育の原点を二つ見た思いがしました。
 一つは、何事でも目的意識を持って臨ませる事で、長続きが可能になるという点です。辛い修行や練習も、辛さの先に希望を持つからこそ頑張れます。
 二つ目は、「教える」ためには上下の明確な区別が必要という点です。「教える」とは、先人の文化を一方的に流し込む事です。ピアノの「ハノン」や柔道の「受け身」のような基本的な「型」は無駄のない合理的なものですが、やっていて面白くありません。それを強いるためには確たる権威が必要です。教員には確かな知識や技能が必要と背筋の伸びる思いがしました。
 ちなみに、「育てる」の方は「そ(その人)を立てる」から来ており、相手の自主性を伸ばす事と習いました。

 團十郎も高校生の頃、子役にも一人前の役にもふさわしくない自分を感じ、親の名跡を継ぐ事に大変な不安を抱いたそうです。誰でも悩む時期は必ずあり、そこでちゃんと悩んだ人だけがさらに一段上のステージに進めるんですね。私は、まだまだ悩みが尽きません。

○第十二代市川團十郎のNHK特集番組 (こちらはテレビです。)
https://www.youtube.com/watch?v=A_13OjvRYbM

** 高校生のコトバ **************************


川柳 : 「今時の…」 の言葉はみんな 偏見だ  (M.T.)

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