1860. 女将の試み [ニュースより]
「お客様は神様です」は、往年の歌手三波春夫氏のセリフです。彼はこの意味を、「歌う時には、神前で祈る時のような心になるべし」と語っていましたが、世間は「客は商売人より一段上」と受け止めています。
そんな中、山形県白布温泉の宿「西屋」の女将が、全館禁煙の客室で喫煙した客に、ツイッターで「凍える空気の中掃除したスタッフに、心の中で詫びなされ！」と怒りの思いを発信しました。怒った客が旅行予約サイトの口コミで西屋に低評価をつけ、それに女将が再び反論して注目を集めました。
外国のホテルでは、従業員と客は対等です。フロントの目の前で客のスーツケースが盗まれた時も、ホテルは客の管理不行き届きと門前払いしていました。これが良いとは思いませんが、日本のサービス業界は全般的に客のクレームに弱い気がします。
女将は感情的になった事を反省しながらも、「旅館はお客様を選べないので、今後は情報発信して共感するお客様に選んでもらえる宿にしたい」と語っています。ネットを対等な相互発信の場にしたいという彼女の考えは、日本の商習慣の民主化と言えそうです。
一方彼女は、「対価の発生する『サービス』と客への『おもてなし』は別」とも言っています。「お客様に快適に温泉に入って欲しいという西屋の『おもてなし』と、お客様の『ありがとう』の言葉がセットになって、西屋の心地良い空間が生まれる」と。真のおもてなしも、主客対等な人間関係から生まれるんですね。
〇西屋の女将の記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/4101650c9c12ce25dab3e79645329badc987d256
** 高校生のコトバ **************************
名言 : 夏の最後。２４時間テレビで泣きながら宿題で泣く。(神風N.K.)
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ルール破っているのが客の方なのに，客なら何やっても良いと思っている大馬鹿者がいるんですね。
似た様な例は時々見ますが，残念ながら「自分が逆の立場になったらどうか？」という想像力の働かない人がいる。海外なら警察に突き出されても文句を言えない行為です。
口コミサイトなどの評価システムの問題もありますが，その低評価も中身によりけりで，バカ客のマイナス評価なら私はプラスに捉えます。盗人猛々しいバカ客は反撃したつもりでしょうが，更に墓穴掘る事でしょう。
「お客様は神様」で，業界は無理に無理を重ねて体力を消耗して来たという面があります。だいぶ前ですが，ZOZOのショップに対して「安い品物なのに送料が高く詐欺だ」と文句をいう客に，同社の社長だった前澤氏がキレたと言うのがありました。氏はこれに対して，
「詐欺？？ただで商品が届くと思うんじゃねぇよ。お前ん家まで汗水たらしてヤマトの宅配会社の人がわざわざ運んでくれてんだよ。お前みたいな感謝のない奴は二度と注文しなくていいわ。」
と返したと。当方はそれまで前澤氏という人を全く知らなかったのですが，一遍に好きになりました。しかし残念な事に，ネット民には，バカ客に共感する者が多かったらしく謝罪に追い込まれたという残念な結末でした。
ものの道理が分かっていない客ははっきり言って社会の害です。
by Enrique (2023-02-21 07:26)
Enrique様、
私も、ホテルの備品のドライヤーやバスタオルまで自宅に持ち帰るとんでもない客がいると聞いた事があります。当然窃盗ですが、国際化が進んだ今、どこまでが備品でどこまでは消耗品かは全て文章化しないといけない時代になったんですね。「それはダメでしょう。」といった一線(常識)が通用しない人が多くいますから。多文化社会とは、そんな住みづらい社会でもある事に気づきました。学校現場でも、後でもめないよう、どこまでが自由でどこから指導の対象になるかは、あらかじめ文章化しておかなくてはなりません。したがって試験の時の消しゴムのケースやポケットティッシュの外袋は机上に置いてはいけないと毎回「受験の心得」に書かれてあります。昔とはだいぶようすが変わってきています。
コメントありがとうございました。
by サボテン (2023-02-22 21:24)