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1701. 美人 [雑感・気づき]

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              見返り美人図(菱川師宣筆)

 人生の価値は息をした数ではなく、心奪われ、息をするのも忘れる瞬間を経験した数で決まる。(マヤ・アンジェロウ)

 高校時代、友人が教室に持ち込んだ中学校の卒業アルバムを見ながら、みんなで誰が美人か当てっこした事があります。大半がこれと選んだ「美人」でも、持ち主に言わせるとさほどでもないというケースが多々ありました。後に卒業アル写真は、一人一人の上瞼にアイラインを入れて修正している事が分かりました。それにしても、ポートレート写真だけでは人柄は伝わってきません。運動会等のスナップ写真の中で垣間見えます。

 世の中には、ハッとさせられる美人が確かにいます。そんな人は、絶対ウソをつくはずがないと思わせるオーラを放っています。美人の要因は整った顔かたちのように思いますが、卒アルの例のようにその「情報」はかなり不確かです。私は、美人の美しさを支えるものは「優しさ」「誠実さ」「清廉さ」といった倫理的徳だと思っています。これらの徳は多くの人を共鳴させ、人の心を動かすからです。

 これまでの勤務校の生徒達の中にも本物の美人がたくさんいました。彼女達はみんな優しく自分に正直で、接する周りの人の心を温かくしてくれました。この「心の共鳴」が住みよい社会の基本のような気がします。私もできるだけ倫理的徳を高めるよう努力し、同時にどんな倫理的徳にもよく響く心の共鳴箱を持ちたいと思っています。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 変質者 ますます増えて 夏近し  (K.S.)

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tyuuri

 私が直接お会いした美人は、1980年頃の薬師丸ひろ子さんです。
 当時は、あまりガードがきつくなく、札幌市の地下街で普通に通りすがりました。背丈は低くて、まるで「人形が歩いているかのようだ」と感嘆したのを覚えています。世の中にはああいう造形美を持って生まれた人がいるものなのだと驚きました。その後の活躍ぶりも、素晴らしいものがありますね。
by tyuuri (2022-06-03 21:30) 

サボテン

tyuuri様、
 何とお羨ましい! 私が直接目にした芸能人と言えば60年前の清川虹子さんと30年前の浅香光代さんぐらいのものです。まあ、どちらも個性的な美人ではありましたが…。
 生徒を見ていて感じるのは、学生時代にものすごい美形だった子よりも、田舎娘のように目立たなかった子の中に成人してから飛び切り美人になる子が必ずいます。アンデルセン童話じゃありませんが、人間いつ何時大化けするか分からないものですね。
 コメントありがとうございました。
by サボテン (2022-06-04 00:32) 

Take-Zee

おはようございます!
小学生のころ、趣味は切手収集。
60年も前ですがこの見返り美人は憧れの切手でした。
かなり高額で当時で一万円近かった記憶です!

by Take-Zee (2022-06-04 06:01) 

サボテン

Take-Zee様、
 今回のコメントのおかげで、私も切手「見返り美人」について知る事が出来ました。この切手は3階発売されていて、1回目は私の生まれる前の1948年で5円だったんですね。今は7800円の値段で取引されているとか。私は興味がなかったので収集していませんでしたが、大学時代の友人の一人は新しい切手が発売になると郵便局でシートで購入していました。結構な財産になっている事でしょう。私の机の中にたまっているのは年賀状の賞品切手ばかりです。
 コメントありがとうございました。
by サボテン (2022-06-05 00:05) 

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